ブライアン・W・オールディス「地球の長い午後」




地球の長い午後

地球の長い午後

椎名誠のSF3部作(アド・バード、武装島田倉庫、水域)のあとがきに、
「地球の長い午後」に多大な影響を受けているとあったので、そのうち読みたいと思っていた作品。
地球の自転の停止と太陽の活動の活発化によって、
異様な進化を遂げた植物が地球を支配している遠未来の話。
えーっと、「糸を伝って月と地球を行き来している超巨大植物」をはじめとした、
数々の不気味で異様なクリーチャーを想像して楽しむ作品と考えていいのだろうか。
それらの名前の邦訳も「いかにもありそう」で小気味良い。このへんにも椎名SFは影響を受けたのかな。
とにかく人間の空想力というものは天井知らずだと思い知らされた。
(実は物語自体は行き当たりばったりに感じてそこまでのめりこめなかったり。)