森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

なんだこのキュートハッピーな小説は!今まで読んでいなかったことが悔やまれる。掴み所のない言い回しと軽快なテンポで語られる、とにかく勝手に動き回る天然娘の「黒髪の乙女」と、彼女に一目惚れして、勝手に動き回る彼女を追いかける妄想男の「先輩(私)」が織り成すストーリーに終始ニヤニヤしっ放しだ。これはこの人の別の作品も読まねば。